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ワインの産地と地球温暖化
ワインの原料となるブドウの栽培可能な地域は、年間平均気温10〜20℃の北緯30〜50度、南緯20〜40度であり、主な世界のワイン生産地もこの地域に集中していることは先に述べました。しかしこれも、近年の地球温暖化の影響で、徐々に変わってきているようです。
例えば、これまで寒かったドイツのワインの生産地では、冬場に十分気温が下がらず、アイスワイン用ブドウの収穫が見込めずアイスワインの生産を断念する生産者が増えてきているとか。同様のことはアメリカ北東部や一部を除を除いたカナダのアイスワイン産地でも起こっています。
ワインの最大産地であるフランスでは、2003年に高温障害を受け、酸味が少なくアルコールの強いワインしかできなかったため、もっと涼しい土地に場所を移し始めた大手ワインメーカーもあるとのこと。
多くのワイン産地では、地球温暖化により、従来のブドウ品種が土地の気温が上昇するために合わなくなってしまったり、不適とされていた場所がブドウの栽培に適した土地となるなどブドウの変化が話題になってきています。
また、アメリカの科学者らが、ナパ、ソノマ、サンタバーバラなどのカリフォルニアのプレミアムワイン産地が、地球温暖化の影響で今世紀末には消滅する危険性があるだろうという論文を出しています(2006年7月13日)。
このままいけば、2050年までに地球の気温は平均2度上昇すると考えられています。そのため今後は、フランスのボルドーやイタリア・トスカーナ地方などに代わって、イギリスやドイツ北部、北欧などがワインの有力産地になる可能性が高いと予測されています。
ワインの産地だけに地球温暖化の影響があるわけではありません。私たちの生活すべてに悪影響を与えていくだろうことは必至です。目の前に迫った破局を回避するためにも、私たち一人ひとりが何をすればいいのか真剣に考え、実行する必要がありますね。
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